2級船舶免許を取得したらできること

2級船舶免許を取得したらできること
2級船舶免許は、岸から5海里(約9.26km)までの海域を航行できる免許です。ちなみに、湖や川など平水水域を航行可能にする湖川小出力限定免許もありますが、この資格は出力が小さいエンジンを搭載しているボート、海などの水域は含まれないので注意が必要です。2級船舶免許を取得すると、岸から5海里までの海域を自由にクルージングができるわけですが、この資格を持つことでできることは、釣りやクルージングなどが中心です。他にも、ダイビングスクールなどでのボートツアーの際の船長、屋形船や漁船、釣り船や瀬渡しなどの船長にもなれます。ただ、ビジネスで利用する場合は特定操縦免許を取得することが前提条件です。なお、特定操縦免許の資格取得を行うときは、小型旅客安全講習の受講が必須です。この講習内容は、海難発生時の措置・救命設備などに関する内容が中心になり、試験ではなく1日間の講習を受講することで資格を得ることが可能になります。
船舶免許「2級」でできないことって何がある?
船舶免許2級を取得することで、操縦や運航に必要な基礎知識を学ぶことができます。ただし、この資格には限界があり、できないことは以下の通りです。 ①船長さが12mを超える操縦:長さ12m以下の船に対してのみ有効なため、12mを超える操縦には、1級以上が必要です。②海外航海:日本の沿岸海域内での航海にのみ有効です。海外航海を行う場合は、別途国際的な免許が必要となります。③商業的な船舶運営:趣味や娯楽目的での運営にのみ有効なため、商業的な運営を行う場合は、別途商業船舶免許が必要となります。④修理や整備:修理や整備に必要な技術や知識を習得することはできません。また、遭難時や災害時に必要な緊急時対応の知識や技能もこの免許で取得できるものではありません。 以上のように、免許2級は初心者にとっては重要なステップであり、運送海上業務に必要な知識・技能を持つことを証明する免許ですが、専門的に扱う場合にはより高度な資格や知識が必要となります。